vol.21 「紫煙」

みなさん、こんばんは。 

金曜日の夜。何してらっしゃいますか? 

今日は、どこかの街角のバーで

 しっとりとウイスキーでも飲んでいる皆さんに

 ぴったりのストーリーかと…。


 私は煙草ははすいませんが、

 大学生の時には、まだそんなに喫煙者にとって

 生きづらくない時代でした。

 大学の学食は、いつも白いけむりが天井にたまり

 空気が悪くて、まずい学食がよけいまずく思えました。


 そんな感じで、 私にとって印象の悪い煙草でしたが、

 吸っている人を見るのは嫌いではありませんでした。

 煙草を吸っている人って、

 なぜか同じ顔をしているように見えませんか?

 遠くを見ているようで、何も見ていないような。

 「一体何を考えているんだろうな~」って 思ったものです。


 吐き出された白い煙の先には、

 人それぞれ、胸にしまっていた思いが

映し出されているのかもしれません。


 美しい思い出なのか、忘れたい思い出なのか。

 悔しい思い出か、やるせない思いか。

 今日はそんな1本の煙草から始まる物語です。 

Pit-in Station

今より少しだけ楽に生きるヒントを、ストーリーをリーディングすることでお伝えしています

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